元気を取り戻す手段|精神科通いで医師の助言に救われる

心の治療のスペシャリスト

病院

厚生労働省の調査の結果、近年、精神科の患者は、外来患者も入院患者もともに増え続けていることがわかっています。この調査は実際に精神科の病院を訪れたことのある人の数を調べたもので、病気があっても受診しなかった人は数に入っていません。したがって、潜在的な患者数は調査結果よりもさらに増えるものとみられています。日本人の大人では、一生のうちに精神疾患にかかる人の割合は2割を超えているとの調査もあります。こちらは認知症や統合失調症などを除いた数字ですので、これらを加えればさらに割合は高くなると考えられます。厚生労働省の別の調査では、全国の医師の総数に占める精神科の医師の割合もまた増えてきており、内科医や外科医などと比べても顕著な伸びを見せています。内閣府の調査では、自殺の原因のうち最も多くを占めるのは健康問題となっています。この健康問題の中で、実に4割以上がうつ病によるものなのです。このように、各種の公的な調査の結果からも、精神科に対する社会的ニーズの高まりを見てとることができるのです。不安障害や発達障害など、若年層にも多く見られる精神疾患に対して、世の中の人々の認識が向上していることもその要因と思われます。精神疾患の患者が積極的に精神科を訪れ、きちんとした治療を受けることができれば、現在大きな問題となっている社会的損失を減らすことにつながります。こうしたことから、人々の精神科や精神科医に対する期待は今後ますます高まり、その期待に応えていくことが医療機関としての役割を果たすことになるといえるでしょう。

精神科を受診する際は、あらかじめ医師に伝えたいことをできるだけまとめておくと役立ちます。自分が最も助けを必要としている点を、医師に的確に理解してもらうことができるからです。たとえば不眠の症状を説明するときにも、「眠れないので、眠れるようになりたい」と言うのと「眠れなくて不安になるので、この不安感をどうにかしたい」と言うのとではニュアンスが違ってきます。健康だった頃と今とでは、どんなことがどう違っているかを伝えることも肝要です。そのきっかけになった出来事があれば、それについてもわかりやすく説明します。何も思い当たることがないのに症状が始まる場合ももちろんありますので、そのときはそう話せば大丈夫です。この説明の際は、なるべく古い話から新しい話へと時の流れに沿うように説明し、話が前後したりしないよう気をつけると相手も理解しやすくなります。項目だけの箇条書きでもよいので紙に書き留めておけば、その場で緊張しても大事なことを忘れずに話せます。また、出身地、家族構成、子どもの頃の病気、もしわかれば小児健診時に母親が当時の医師から言われたことなども、貴重な診断のポイントとなります。さらに、親族に精神疾患の人がいないかということは、普段は親からも進んで話すようなことではないし、子どもの方も知らずに成長することが多いものです。しかし、精神疾患の中には遺伝が関わっているものもあります。プライバシーに関することは話しにくいこともあり、症状に関係ないのではないかと言いたくなるようなことも中にはあるかもしれません。しかしそれらは重要な情報となる可能性がありますので、ありのままに答えるようにしましょう。